環境省では、環境表示についてのガイドライン案を作成、ただいま意見募集を行っています。
環境表示、特にタイプII(ISOによる環境ラベルの分類)と呼ばれる自己宣言
表示では、企業が独自の判断で環境表示を行うもので、環境アピールとして積
極的に使われる一方、利用者に誤解を与えかねない表現、虚偽、誇張など様々
な問題が指摘されていました。
環境表示ガイドラインにより、環境表示の信頼性や透明性の確保、内容の検証性などを高め、結果として、環境表示が消費者に積極的に活用され、グリーン購入などを促進することにつながります。
これまでにも各種機関等で、環境アピールを行う場合の留意事項が示されてきました。
その1つ、公正取引委員会「環境保全に配慮した商品の広告表示に関する実態調査について」(2001年)では、
・「環境にやさしい」等のあいまい又は抽象的な表示を行う場合には、環境保全の根拠となる事項について説明を併記するべき
・「再生紙60%使用」等、環境に配慮した原材料の使用割合を明確にすること
とした上で、「環境保全に配慮していることを強調し、一般消費者に誤認される不当表示について、景品表示法に基づき厳正な対処」を行うと定めています。
しかし、未だに「環境にやさしい大豆油インキ」「再生紙を使用しています」といった表示をよく目にします。
今後、環境アピール、環境コミュニケーションの重要性が高まっていく一方、公正な環境表示もより一層求められると思います。そうした面でこの環境表示ガイドラインは重要な指針として位置付けられるのではないでしょうか。
2007年09月10日
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